引越しの考え方 約7分

凶方位が怖いのはなぜか。凶の理由を「誰にでも同じ」と「自分だけ」に分けて数えた

判定の8割以上が凶だと知ると怖くなります。その怖さが「自分に焦点が向くから」なのかを、凶の理由を2種類に分けて数えました。自分に紐づく理由を含むのは62.9〜72.5%で、残りは誰にとっても同じです。数が多いことは危険が多いことではない、という読み方を書きます。

凶方位が怖いのはなぜか。凶の理由を「誰にでも同じ」と「自分だけ」に分けて数えた — 記事の要点を図にしたもの

先に結論

この道具で決められること、決められないことで、365 日 × 8 方位のうち 83〜88% が大凶(X)に入ると書きました。この数字を見て怖くなるのは自然なことです。

その怖さが「自分に焦点が向いているから」なのかを、判定の側から数えました。

  • 凶の理由はきれいに 2 種類に分かれます。盤で決まるもの(五黄殺・暗剣殺・破)と、生年月日で決まるもの(本命殺・本命的殺・天中殺)
  • 大凶のうち、自分に紐づく理由を含むのは 62.9〜72.5%。残りの 27.5〜37.1% は誰にとっても同じで、あなたの生年月日を入れる前から決まっています
  • 理由の無い大凶は 1 件もありませんでした(0 / 10,092 通り)
  • つまり「自分に焦点が向くから」は当たっているが、全部ではありません。怖さを強めているのは割合よりも、名前が付いている凶だけが自分の属性のように読めることのほうだと考えられます
  • そして数が多いことは、危険が多いことではありません。年盤が先に方位を潰した結果なので、実際には「ほとんど危険」ではなく「選択肢が少ない」です(年盤が先に潰す構造の説明は方位と日取りのどちらが重いのか)

数えた — 凶の理由は2種類ある

条件は前の記事と同じです(2026-10-01〜2027-09-30 の 365 日、八方位、出発地の経度は東京駅、天中殺の効かせ方と絞り込みは既定)。大凶(X)になった組み合わせを、理由で分けました。

種別中身誰で決まるか
誰にでも同じ凶五黄殺・暗剣殺・破(歳破/月破/日破)・土用殺盤(暦)
自分に紐づく凶本命殺・本命的殺・天中殺方位・月命殺・月命的殺生年月日
生年月日本命星大凶の数誰にでも同じ理由だけ自分に紐づく理由だけ両方
1990-01-02二黒2,5707565151,299
1985-07-20六白2,5537034981,352
1972-11-11一白2,5417124861,343
2000-03-15九紫2,4299003741,155

自分に紐づく理由を含む割合(「自分だけ」+「両方」)は上から 70.6% / 72.5% / 72.0% / 62.9%。誰にでも同じ理由だけのものは 29.4% / 27.5% / 28.0% / 37.1% です。

どちらでもない大凶は 1 件もありませんでした。4 人ぶん 10,093 通りの大凶すべてに、上のどちらかの札が付いています。理由の分からない凶は出していません。

「誰にでも同じ凶」は、天気の話に近い

2026 年の年盤では、北が暗剣殺・南が五黄殺です。これは生年月日を入れる前から決まっていて、誰が見ても同じです(なぜ引越しで避けるとされるのか)。五黄殺と暗剣殺は必ず向かい合うので、この 2 方位で必ず 2 つ消えます。

破も同じで、盤の側の話です。この種類は「自分に何かある」という形をしていません。天気予報に近い読み方ができます。

上の表でいうと、大凶の 3 割前後はこちらだけが理由です。ここは自分のせいではありません。

「自分に紐づく凶」だけが、属性のように読める

一方、本命殺・本命的殺という呼び名には「本命」が入っています。本命星、つまり生年から出したあなたの星がその方位にある、という意味です。天中殺も生年月日から出ます。

ここが読み方の分かれ目です。

  • 「今年の北は誰でも凶」→ 避ければよい条件
  • 「南東はあなたの本命的殺」→ 自分に付いた属性のように読める

同じ「凶」の札でも、受け取りが違います。実際のところ、同じ南東が、ある人には本命的殺で、別の人には平穏です。前の記事の年盤の表がそのまま証拠になっています。方位の側に何かがあるのではなく、方位と生年の組み合わせに名前が付いているだけです。

呼び名と実際の中身は 本命的殺とはどの方位か、天中殺の呼び名の来歴は 天中殺という言葉の来歴 に書いてあります。

ここから先は判定の話ではありません。どう受け取るかまでは、この道具では測れません。上に書けるのは「判定の構造はこう分かれている」というところまでです。

記事の顔ぶれが、届く問いを映している

もう 1 つ、間接的な手がかりがあります。2026-09-12 の時点で公開している記事は 30 本で、そのうち 10 本が「もう動いてしまった人」に向けて書かれています。

さらに 3 本は「前提そのものは確かなのか」に答えています。

30 本のうち 13 本が、そこに答えています(本数はこの日の時点のもので、記事は増えます)。記事は届いた問いに合わせて書いてきたので、この偏りは「何が気になって来る人が多いか」をそのまま映しています。方位を選びたい人よりも、もう選んでしまったことが気になる人のほうが多いということです。

数が多いことは、危険が多いことではない

83〜88% という数字の読み方に戻ります。

この割合は、危険が多いことを示していません。内訳はこうです。

  1. 年盤で五黄殺・暗剣殺が 2 方位、破がさらに方位を塞ぐ
  2. 本命殺と本命的殺が、人ごとに 2 方位を塞ぐ
  3. 残るのは 4〜5 方位。その中で月盤と日盤が空く日を待つ

つまり 8 つの中から危険を避けて選ぶのではなく、最初から 4〜5 の中で日を待つ構造です。多いのは凶の数ではなく、同じ凶が何度も数え直されている回数です。

読み替えると、こうなります。

  • 「ほとんどが危険」→ 選択肢が少ない
  • 「自分の星のせいで塞がっている」→ 年盤のほうが先に、誰に対しても塞いでいる
  • 「どの方位も凶の日が 100 日以上ある」→ その日は動かない、という答えが出ている

「動かない」が答えとして出ることは、この道具の役割のひとつです。詳しくは この道具で決められること、決められないこと に書きました。

怖さを増やさないために、この道具がしていること

判定を出す側にも責任があります。決めていることを書いておきます。

効果を断定しません。文言は「〜とされる」で書きます。九星気学は伝統的な占術上の考え方で、効果が科学的に確認されたものではありません。

疑似物理を書きません。「量子力学で方位が効く」という説明は採らないと決め、理由を 記事にしてあります。健康への影響も断定しません。

計算を装った偽の実装を消しました。「月のボイドタイム」は天文計算を装いながら、実装は土曜の 14〜16 時を返すだけのものでした。偽の天文情報を出すくらいなら出さないと決めて削除しました(コードにその記録が残っています)。

評価を 1 系統に絞りました。以前はシミュレータが独自の点数を別に出していて、同じ移動が 2 通りに評価されていました。段階(S〜X)の 1 系統だけにしました。

「平穏」を「吉」と書きません。凶ではないが吉でもない、という状態を吉に混ぜると、良い日が実際より多く見えます。判定の本体は大吉と吉だけを吉とします。

占術の表示には免責を 1 行置いています。タロットや数秘の表示には「いずれも伝統的な占術の読みで、効果や結果を保証するものではありません」と添えています。

どれも「当たる」と言わないための決め事です。言わないことで減る怖さのほうが大きいと考えています。

それでも気になるとき

  • 測り方の規則を 1 つに決める。元の家から測るのか、今の家から測るのかで答えが変わります。どちらを採るかを決めれば、少なくとも同じ答えが出ます(元の家から見た方位)
  • 相殺できるのかは、流派で割れます。このサイトは片方を正しいと決めていません(相殺の話)
  • 統計的な裏づけについては、確かめられる範囲を書いてあります(統計的な裏づけはあるのか)
  • この道具では決まらないことがあります。家賃、災害リスク、契約条件、通勤時間、医療・教育環境、家族の合意は、方位の判定とは別に確かめる必要があります(このサイトについて)

注記

この記事の数字は 2026-09-19 に判定エンジンを実行した結果です。判定から月交点(羅睺・計都軸)を外したため、2026-09-12 に載せていた内訳とは「自分だけ」「両方」の数が違います(大凶の総数と割合は変わっていません)。条件を変えれば数字も変わります。凶の分類(誰にでも同じ / 自分に紐づく)は、判定に使っている状態コードをこの記事のために 2 つに分けたもので、流派の区分ではありません。

九星気学は伝統的な占術上の考え方であり、効果が科学的に確認されたものではありません。Cloud Palette は計算条件を整理する道具で、将来の出来事を保証するものではありません。

不安が日常に差し支えていると感じるなら、それはこの道具が扱える範囲の外です。方位の計算では解けません。身近な人や、専門の窓口に相談してください。

自分の場合はどうかを、同じ基準で確かめる

この記事で説明している判定は、サイト内の道具と同じ計算で出しています。生年月日と今住んでいる場所を一度入れれば、どの道具も同じ設定を読みます。

判定の考え方と出典、何を保証していないかはこのサイトについてに書いています。

記事の内容について、自分の場合はどうだったかを書いてください。実際に動いたあとどうだったかまで書けると、同じことで迷っている人の判断材料になります。