家賃市場の計量分析

株式の定量分析で使う道具(ファクターモデル・分布分析・生存分析)を賃貸市場に当てています。集計した時点: 2026/9/13 16:28:54

掲載の取り込みは、提供元の規約に従って止めています。この相場と一覧はその時点のもので、以降は更新していません。方位・距離・公的な統計は今までどおりです。

この 3 つの分析の読み方:平均ではなく中央値を使う理由、駅徒歩 1 分の重みが地域で 6 倍違うこと、生存分析の近似について。

分析対象の掲載

1,685,487件

家賃の中央値

6.5万円

モデルの説明力 R²

0.46

掲載の中央存続期間

28日

民営家賃の推移(消費者物価指数・2025年=100)— 2026年8月まで

総務省が毎月出す消費者物価指数の品目「民営家賃」。同じ質の借家の家賃が、2025年の平均を 100 としてどれだけ動いたかを表す。広さや築年の違う物件が混ざっても動かないので、掲載の中央値より相場の向きを読みやすい。2026年8月は全国 100.8(前年同月比 +0.7%)、東京都区部 102.3(前年同月比 +2.0%)。毎月、前月分が出たあとに取り直す。

都市別の家賃の水準(81 都市・2026年8月)

小売物価統計調査の「民営家賃」。借家 1 か月・3.3㎡(1 坪)あたりの額で、㎡あたりは 3.3 で割った目安。都道府県庁所在市と人口 15 万以上の市。

都市3.3㎡あたり㎡あたり前年同月
特別区部10,048円3,045円+3.0%
浦安市7,640円2,315円+2.2%
川崎市7,472円2,264円+1.6%
横浜市6,893円2,089円+0.6%
府中市6,805円2,062円+1.6%
西宮市6,605円2,002円+1.2%
立川市6,430円1,948円+0.8%
大阪市6,357円1,926円+1.7%
八王子市6,093円1,846円+4.1%
さいたま市6,023円1,825円+2.3%
京都市6,019円1,824円+0.4%
相模原市5,839円1,769円+2.2%
川口市5,603円1,698円-0.1%
神戸市5,511円1,670円-0.6%
藤沢市5,475円1,659円+0.6%
所沢市5,311円1,609円+0.9%
堺市5,276円1,599円+1.3%
名古屋市5,216円1,581円+0.6%
仙台市5,206円1,578円-1.3%
柏市5,178円1,569円+3.7%
奈良市5,127円1,554円-0.3%
千葉市5,070円1,536円+2.4%
長崎市5,026円1,523円-0.3%
福岡市4,914円1,489円+1.3%
静岡市4,621円1,400円-0.5%
熊谷市4,614円1,398円+0.9%
広島市4,556円1,381円+0.6%
東大阪市4,531円1,373円+1.0%
鹿児島市4,519円1,369円-0.4%
那覇市4,428円1,342円-2.4%
高松市4,326円1,311円0.0%
大津市4,280円1,297円+0.7%
津市4,275円1,295円-0.9%
宇都宮市4,267円1,293円+0.8%
札幌市4,233円1,283円-0.8%
甲府市4,227円1,281円+0.5%
松本市4,216円1,278円+0.5%
長岡市4,195円1,271円+0.2%
岡山市4,172円1,264円-0.8%
伊丹市4,157円1,260円+0.5%
高知市4,148円1,257円+0.4%
盛岡市4,131円1,252円+0.9%
枚方市4,119円1,248円+0.3%
佐世保市4,068円1,233円-0.4%
福島市4,045円1,226円+0.5%
秋田市4,042円1,225円-0.2%
新潟市3,953円1,198円+0.4%
長野市3,928円1,190円+1.3%
水戸市3,917円1,187円-0.5%
富山市3,914円1,186円+0.6%
松江市3,902円1,182円+0.5%
福井市3,878円1,175円-0.5%
岐阜市3,873円1,174円+2.3%
小山市3,856円1,168円+1.9%
前橋市3,849円1,166円-1.0%
山形市3,845円1,165円-0.1%
鳥取市3,803円1,152円-0.1%
熊本市3,803円1,152円-0.9%
福山市3,800円1,152円-1.4%
北九州市3,782円1,146円-0.5%
姫路市3,777円1,145円+0.1%
金沢市3,772円1,143円-0.6%
徳島市3,767円1,142円+2.3%
大分市3,764円1,141円0.0%
宇部市3,754円1,138円+0.4%
日立市3,726円1,129円-3.7%
青森市3,695円1,120円+0.5%
松山市3,689円1,118円+2.1%
宮崎市3,678円1,115円+0.1%
富士市3,662円1,110円-0.4%
浜松市3,661円1,109円-0.4%
山口市3,655円1,108円+0.4%
郡山市3,548円1,075円+0.2%
和歌山市3,513円1,065円-0.3%
旭川市3,472円1,052円+0.9%
松阪市3,442円1,043円+0.5%
佐賀市3,423円1,037円-0.2%
豊橋市【2010年1月~2019年12月】【2025年1月~】3,413円1,034円-0.4%
函館市3,266円990円0.0%
今治市3,262円988円+0.6%
八戸市2,898円878円-0.6%

「消費者物価指数」「小売物価統計調査」(総務省)を加工して作成。出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)。このサービスは、政府統計総合窓口(e-Stat)のAPI機能を使用していますが、サービスの内容は国によって保証されたものではありません。

家賃指数の推移(全国・㎡単価中央値)— 2026-09-13 で停止

掲載の取り込みを止めたため、この系列は上の日付で止まっていて、以降は伸びない。毎月の家賃の動きは上の公的な統計(民営家賃)で見られる。集計のたびに積み上げた時系列で、㎡単価の中央値なので、安い物件が増減しても面積構成の変化に引きずられにくい。

新規掲載の推移(出来高)— 2026-09-13 で停止

掲載の取り込みを止めたため、この系列は上の日付で止まっている。1日に市場へ出てきた新しい掲載の数で、太線は7日移動平均。最後の日が急に落ちているのは、その日の途中(集計した時点)までしか数えていないため。

家賃の分布

右に裾を引く対数正規型(歪度 4.2)。中央値 6.5万・P10 3.8万・P90 14.4万。平均は高額側に引っ張られるため、相場は中央値で読む。

割安・割高の分布(モデル残差)

ヘドニック回帰の理論家賃に対する乖離率。0%が「条件相応の家賃」。左裾(マイナス側)が割安で、スキャナーの掘り出し物件はここを拾っている。県ごとのモデルへの残差を合算しており、地域間の水準差は含まない。

掲載の生存曲線(流動性)

掲載されてから t 日後も市場に残っている確率(n=1,709,993)。【注意】いまの曲線は実態より速く落ちる方向に歪んでいます。「巡回で 7 日以上見かけない=終了」と数えていますが、実測(2026-08-26)では巡回が在庫全体を回りきれておらず、生きている掲載の多く(全体の約半分)が一度観測されただけで終了扱いになっています。初日の急落はその写像です。巡回の網羅が直るまで、短期側は読まないでください。

県別:広さ・築年・駅の近さは、家賃にどれだけ効くか

掲載の家賃を広さ・築年数・駅徒歩に分解したモデル(ヘドニック回帰、県ごとに別)から、条件が 1 つだけ違う部屋どうしの差を出した。取り込みを止めた 2026-09-13 時点の掲載から推定したもので、以降は更新されない。

駅から10分遠いと、家賃は

いちばん効く東京都で −20%(中央値 12.7万円 の部屋で −2.6万円)

いちばん効かない沖縄県は ±0%

築10年古いと、家賃は

いちばん効く福岡県で −14%(中央値 6.2万円 の部屋で −9千円)

いちばん効かない石川県は −8%

広さ1.5倍と、家賃は

いちばん効く東京都で +39%(中央値 12.7万円 の部屋で +5.0万円)

いちばん効かない島根県は +17%

県家賃中央値駅から10分遠い(徒歩5分→15分)築10年古い(築5年→15年)広さ1.5倍(20㎡→30㎡)当てはまり
東京都23.2万件12.7万円
−20%−2.6万円
−11%−1.4万円
+39%+5.0万円
70%
大阪府20.6万件7.6万円
−13%−1.0万円
−13%−1.0万円
+31%+2.4万円
69%
愛知県13.0万件6.5万円
−9%−6千円
−11%−7千円
+27%+1.8万円
65%
兵庫県10.8万件6.7万円
−8%−6千円
−10%−7千円
+24%+1.6万円
54%
神奈川県10.1万件8.1万円
−7%−6千円
−13%−1.0万円
+30%+2.4万円
67%
北海道8.1万件5.0万円
−2%−1千円
−9%−5千円
+28%+1.4万円
57%
広島県7.4万件5.5万円
−4%−2千円
−10%−6千円
+23%+1.3万円
64%
京都府6.8万件7.0万円
−9%−6千円
−11%−7千円
+31%+2.2万円
72%
福岡県6.6万件6.2万円
−8%−5千円
−14%−9千円
+27%+1.7万円
56%
静岡県6.4万件5.6万円
−2%−1000円
−12%−7千円
+25%+1.4万円
66%
埼玉県6.2万件7.7万円
−6%−4千円
−12%−9千円
+25%+1.9万円
61%
千葉県5.1万件7.7万円
−6%−5千円
−12%−9千円
+24%+1.8万円
58%
三重県2.4万件5.3万円
−4%−2千円
−12%−7千円
+24%+1.2万円
67%
宮城県2.4万件5.8万円
−8%−4千円
−12%−7千円
+33%+1.9万円
75%
茨城県2.1万件5.5万円
−1%−600円
−14%−8千円
+24%+1.3万円
70%
滋賀県1.9万件6.3万円
−4%−3千円
−11%−7千円
+18%+1.1万円
57%
岡山県1.8万件5.2万円
−4%−2千円
−13%−7千円
+29%+1.5万円
77%
群馬県1.8万件5.0万円
−3%−2千円
−14%−7千円
+26%+1.3万円
71%
奈良県1.8万件5.8万円
−3%−2千円
−12%−7千円
+23%+1.4万円
69%
栃木県1.7万件5.3万円
−3%−1千円
−14%−7千円
+25%+1.3万円
66%
福島県1.7万件5.0万円
−1%−600円
−11%−5千円
+22%+1.1万円
64%
岐阜県1.6万件5.2万円
−2%−900円
−12%−6千円
+24%+1.3万円
69%
愛媛県1.6万件4.7万円
−3%−1千円
−11%−5千円
+24%+1.1万円
74%
新潟県1.6万件5.1万円
−2%−800円
−13%−6千円
+23%+1.2万円
63%
熊本県1.6万件5.2万円
−5%−3千円
−13%−7千円
+31%+1.6万円
80%
長野県1.5万件5.5万円
−3%−1千円
−13%−7千円
+23%+1.2万円
63%
鹿児島県1.5万件4.8万円
−3%−2千円
−11%−5千円
+26%+1.3万円
67%
宮崎県1.4万件4.8万円
±0%−100円
−10%−5千円
+24%+1.2万円
71%
山口県1.3万件4.9万円
−1%−700円
−11%−5千円
+23%+1.1万円
67%
長崎県1.3万件5.2万円
−3%−1千円
−9%−5千円
+22%+1.2万円
60%
香川県1.2万件4.8万円
−5%−3千円
−12%−6千円
+23%+1.1万円
66%
大分県1.1万件5.0万円
−2%−900円
−10%−5千円
+24%+1.2万円
67%
岩手県1.1万件5.0万円
−2%−1千円
−13%−6千円
+24%+1.2万円
68%
和歌山県1.1万件5.0万円
−2%−800円
−11%−6千円
+22%+1.1万円
65%
徳島県1.0万件4.8万円
−1%−500円
−12%−6千円
+27%+1.3万円
78%
佐賀県8,339件5.2万円
−1%−400円
−11%−6千円
+19%+10千円
58%
富山県8,164件5.4万円
−5%−3千円
−13%−7千円
+23%+1.2万円
67%
石川県8,066件5.6万円
−2%−1千円
−8%−5千円
+27%+1.5万円
60%
鳥取県7,196件5.2万円
−1%−500円
−11%−6千円
+19%+1.0万円
64%
山形県7,097件5.0万円
−1%−500円
−13%−6千円
+22%+1.1万円
69%
福井県7,026件6.0万円
±0%−300円
−11%−7千円
+20%+1.2万円
70%
高知県6,566件4.8万円
−3%−1千円
−10%−5千円
+26%+1.2万円
75%
青森県5,613件4.7万円
−1%−300円
−14%−6千円
+22%+1.0万円
67%
山梨県4,945件5.7万円
−2%−1千円
−13%−8千円
+25%+1.4万円
71%
秋田県4,701件5.1万円
−2%−900円
−13%−7千円
+18%+9千円
61%
島根県4,667件5.8万円
±0%−200円
−10%−6千円
+17%+10千円
63%
沖縄県3,345件7.3万円
±0%+100円
−11%−8千円
+31%+2.3万円
64%

ほかの条件が同じ部屋どうしを比べたときの差です。円はその県の家賃中央値の部屋に当てた目安。「当てはまり」は広さ・築年・駅徒歩の 3 つだけで家賃のばらつきをどれだけ言い当てられるか(決定係数 R²)。間取り・階数・構造は入れていないので、その分は外れます。

市区町村ボラティリティ(㎡単価の変動係数)

同じ市区町村の中での価格のばらつき。高いほど「同じ町なのに高い部屋と安い部屋が混在」しており、掘り出し物件が出やすい市場。株式のボラティリティが機会でありリスクであるのと同じ。

市区町村掲載数㎡単価中央値IQRCV
愛媛県八幡浜市1051,154円44.4%0.97
千葉県匝瑳市1181,272円28.7%0.92
千葉県富津市1641,349円46.9%0.88
長野県北佐久郡軽井沢町1582,789円69.8%0.76
愛知県高浜市5741,432円34.0%0.69
大阪府摂津市1,2391,960円44.6%0.60
福岡県糟屋郡志免町2361,706円42.4%0.59
神奈川県三浦郡葉山町1062,022円50.9%0.58
北海道苫小牧市2,7021,124円33.1%0.57
福岡県宮若市1031,064円13.4%0.55
奈良県生駒郡斑鳩町3041,209円46.7%0.55
静岡県掛川市2,3011,169円48.6%0.54
秋田県大館市1871,132円32.5%0.53
北海道網走市2501,116円46.1%0.53
広島県竹原市162972円29.5%0.53
埼玉県大里郡寄居町1751,114円31.4%0.53
秋田県能代市1751,179円44.5%0.51
秋田県由利本荘市2691,268円36.2%0.51
大阪府泉南市2481,075円46.5%0.51
神奈川県愛甲郡愛川町1661,393円35.1%0.50

暦の統計: 本命星別・三盤吉の日数(今年度と平年)

こちらは市場データではなく、九星の暦そのものの統計。年盤・月盤・日盤がすべて吉になる日が「どこかの方位で」何日あるかを、本命星ごとに 9 年窓(年盤の一巡)で数えたもの。星によって 2 倍以上の差があり、また同じ星でも年による当たり外れがある。天中殺は考慮していない(個人の設定に依るため)。

本命星今年度の三盤吉9年平均平年比
五黄土星211日254日83%
一白水星181日151日120%
七赤金星174日130日134%
九紫火星153日160日95%
六白金星141日140日100%
三碧木星112日111日101%
四緑木星94日114日82%
八白土星75日121日62%
二黒土星55日132日42%

※天中殺グループ6通りの平均。個人の値は物件スキャナーの「引っ越し時期を探す」で自分の命式に対して表示される。

方法論と限界

何を計算していて、何は言えないか。

  • ヘドニック回帰: log(家賃+管理費) を log(面積)・築年数・駅徒歩分に最小二乗で回帰。県ごとに別モデル。間取り・階数・構造は未投入なので、残差にはそれらの効果も混ざる。「割安」に見える物件には理由があることも多い。
  • 生存分析: パージ運用で消えた掲載は完全には観測できない。「7日以上巡回で見ない=終了」という近似を使っており、長期側の推定は保守的でない可能性がある。
  • これは観測データの記述であって、因果関係でも将来の予測でもない。個別の物件判断は物件スキャナーで、方位・時期と合わせて行うこと。