本命的殺とはどの方位か。引っ越すと何が起きると言われているのか
本命的殺は本命星が回座する方位の真向かいで、本命殺と対で生じます。本命殺との違い、一般に言われる作用、実際にどれくらいの頻度で当たるのかを実測値で示し、その言い分がどこまで遡れるのかも正直に書きます。

先に結論
- 本命的殺は、本命星が回座している方位の真向かいです。本命殺と必ず対で生じます。片方だけ現れることはありません
- 一般には本命殺は自分自身に、本命的殺は目的や外の物事に効くと言い分けられます。的殺の方位へ引っ越すと、目標が妨害される、精神的な苦痛を受けるなどと言われます
- ただしこの言い分けがいつどの文献で確定したのかを一次資料で示すのは難しいのが実情です
- 頻度は多くありません。9 星ぶん実測(2026-01-01 から 730 日)すると、ひとつの方位が日盤の的殺になるのは 730 日中 60〜81 日。ただし年盤で当たると丸 1 年続きます
- Cloud Palette では五大凶殺として扱い、段階は常に X。候補に出しません
どの方位か
盤の上での位置は機械的に決まります。
- その盤で、あなたの本命星が回座している方位を探す → そこが本命殺
- その真向かい → そこが本命的殺
たとえば本命四緑木星の人が 2028 年の年盤(年星は八白)を見ると、四緑は北にあります。
| 方位 | 判定 |
|---|---|
| 北 | 本命殺 |
| 南 | 本命的殺 |
別の星が居るから凶なのではありません。自分の星の位置と、その向かいというだけです。だから本命的殺は人によって違う方位になります。五黄殺や暗剣殺が誰にとっても同じ方位なのとは、そこが違います。
本命星が中宮(盤の中央)に入る年は、中央に方位が無いので向かいも決まりません。その年は本命殺も本命的殺も盤上に現れません。9 年に 1 度こうなります。
本命殺との違い — 一般に言われていること
対で生じるものを、なぜ 2 つに分けるのか。一般にはこう言い分けられます。
| 位置 | 効くとされる先 | よく挙がる言い方 | |
|---|---|---|---|
| 本命殺 | 本命星が回座する方位 | 自分自身 | 健康を損なう、自分の判断ミスからのトラブル |
| 本命的殺 | その真向かい | 目的・外の物事 | 目標が妨害される、精神的な苦痛を受ける |
Cloud Palette もこの区別に沿って文言を出しています(本命殺 (凶 - 健康運の低下) / 本命的殺 (凶 - 目的の阻害))。
ここは正直に書きます
この言い分けが、いつどの文献で確定したのかを一次資料で示すのは難しいのが実情です。九星気学そのものが近代日本で整理された体系で(経緯は九星気学と方位はどこから来たのか)、方位ごとの作用の一覧は実務書や鑑定の慣行として広まってきました。
- 「古典にこう書いてある」と示せる形になっていない
- 書き手によって、挙がる作用と重さが違う
- 同じ盤から、別の読みが出る
なぜそういう作用の一覧が検証されないまま残るのかは、「してはいけない」は誰が決めたのかで仕組みの側から扱っています。
このサイトは、言われていることを言われているとおりに計算する立場です。作用の当否を検証してはいません。
どれくらいの頻度で当たるのか
「本命的殺だから動けない」と言われても、それがどれくらいの制約なのかは頻度が分からないと判断できません。実測してみます。
9 星すべてについて、2026-01-01 から 730 日、全 8 方位を判定に掛けて数えました。
| 本命星 | 日盤で的殺になる日数(方位ごと) | どこかの方位が日盤の的殺 | 月盤(方位ごと) |
|---|---|---|---|
| 一白水星 | 61〜81 日 | 507 日 | 31〜91 日 |
| 二黒土星 | 61〜72 日 | 488 日 | 32〜91 日 |
| 三碧木星 | 61〜81 日 | 507 日 | 37〜91 日 |
| 四緑木星 | 61〜81 日 | 507 日 | 60〜91 日 |
| 五黄土星 | 0 日(下記) | 0 日 | 0 日 |
| 六白金星 | 61〜81 日 | 508 日 | 59〜91 日 |
| 七赤金星 | 60〜81 日 | 507 日 | 62〜91 日 |
| 八白土星 | 60〜72 日 | 486 日 | 54〜91 日 |
| 九紫火星 | 61〜81 日 | 505 日 | 31〜91 日 |
年盤は、当たると丸 1 年です。
「方位ごと」の幅は、8 方位のうち 7 方位の値です。どの星にも 1 つだけ、的殺が一度も出ない方位があります(一白なら西、三碧なら北西、七赤なら南東)。その方位に本命星の真向かいが来る盤では、同じ場所に五黄殺が重なり、画面には五黄殺のほうが出るためです。的殺が消えるのではなく、より重い名前で表示されています。
本命五黄土星だけは特別です。本命殺の方位は常に五黄殺、本命的殺の方位は常に暗剣殺と重なるので、どの盤でも画面に本命殺・本命的殺の文字は出ません。凶方位が無いという意味ではなく、名前が別というだけです。
730 日のうち 486〜508 日は、どこかの方位が日盤の的殺になっています。8 方位のうち 1 つが塞がるだけなので、日単位で見れば大きな制約ではありません。
問題は年盤です。年盤で的殺に当たった方位は、立春から翌年の立春まで丸 1 年ふさがります。月や日をどう選んでも動きません。急ぎでないなら、年盤の切り替わりを待つのがいちばん確実です。年盤が下限だけでなく上限も決めることは方位と日取りのどちらが重いのかに、実測つきで書きました。
なお年盤の的殺の位置は毎年動きます。9 星ぶんの 2026 年・2027 年の位置と、盤上から消える年は本命殺・本命的殺の逸話は、どこまで確かめられるのかの表にまとめてあります。移ってしまったあとの計算は次の移動で挽回できるのかに書きました。
Cloud Palette での扱い
本命的殺は五大凶殺のひとつとして扱っています。
五大凶殺 = 五黄殺・暗剣殺・破・本命殺・本命的殺
段階評価では常に X(五大凶殺あり) になり、候補に出しません。「完璧な日が無いから次善で」という場面でも、X は妥協の対象にしていません。ここは判定の作りとして固定してあります。
一方で、判定を隠しはしません。年盤・月盤・日盤のどれで当たっているのかは画面に出ます。「凶方位へ動いた」の中身は一様ではなく、年盤だけ的殺で月盤・日盤は凶でない、ということが普通に起こります。
その方位へ引っ越してしまったら
3 つ、先に確かめてください。
1. どの盤で当たっていたか
年盤だけなのか、三盤ともなのかで話が違います。まず内訳を出してください。
2. 距離は足りていたか
5km 未満の移動では、そもそも方位が定まっていません。1km の移動なら 414m ずれるだけで方位が隣に変わります。座標の誤差のほうが大きい距離で「的殺だった」と決めるのは早い判断です(距離と方位)。
3. 次にどこへ、いつ動けるか
取り消す計算はありません。ただし判定の起点は「いま住んでいる場所」に変わり、塞がる方位も毎年入れ替わります。できるのは挽回ではなく、次の窓を正確に出すことです。起点が移ったあとに次の一手をどう決めるかは年盤で本命殺へ引っ越したあと、次にどう動くかに書きました。
その先は本命的殺へ引っ越してしまった。次の移動で挽回できるのかに書いています。
自分の場合を確かめる
生年月日と現住地を入れると、本命星が決まり、年・月・日それぞれの盤でどの方位が本命殺・本命的殺になっているかが出ます。
注記
盤の上の位置(本命星の回座と、その真向かい)は計算で決まるもので、流派による差はほとんどありません。割れるのは作用の読み方と重さです。このサイトは五大凶殺として最も重く扱っていますが、月命殺・月命的殺と同格に見る立場もあります。ここで書いているのは、このサイトがどう計算しているかであって、九星気学の唯一の解釈ではありません。
自分の場合はどうかを、同じ基準で確かめる
この記事で説明している判定は、サイト内の道具と同じ計算で出しています。生年月日と今住んでいる場所を一度入れれば、どの道具も同じ設定を読みます。
- 方位で街を探す今住んでいる場所から見た八方位の吉凶と、それぞれの方位にある市区町村の家賃の水準・空き家率(e-Stat)を並べる。物件の掲載は出さない。
- 本命星と吉方位を調べる生まれ年から本命星を引き、その年の吉方位・五黄殺・暗剣殺・歳破・本命殺がどの方位に当たるかを一覧で確認する。操作せずに読める早見表。
判定の考え方と出典、何を保証していないかはこのサイトについてに書いています。