引越しの考え方 約6分

天中殺に引越しすると影響はあるのか。言われていることと、空亡ごとに動けない日数

天中殺の期間の引越しは、結婚や転職と並んで避けるべきとされます。ただし影響を確かめた資料はありません。言われていることを整理したうえで、空亡の6通りごとに2026年・2027年で動けない日数を判定で数えました。午未の人は2028年2月4日まで丸2年ふさがります。

天中殺に引越しすると影響はあるのか。言われていることと、空亡ごとに動けない日数 — 記事の要点を図にしたもの

先に結論

  • 天中殺の期間に引っ越すと、始めたことが思うように運ばない、意に反して動かされるなどと言われます。ただし、その影響を確かめた資料はありません
  • 影響より先に効くのは期間の長さです。年・月・日のすべてを避けると、年天中殺に当たらない人でも1年のうち108〜114日が動けない日になります
  • 年天中殺に当たる人は2年まるごとです。いまは午未の人がそれに当たり、2026年2月4日から2028年2月4日まで動けない判定が続きます
  • 期間中に引っ越してしまっても、取り消す計算はありません。次の移動は、いつもどおり新しい住まいから判定します
  • 転勤など自分で決められない引越しは、影響を受けないとする流派が多いです。このサイトでも禁止にせず、弱めて扱います

天中殺に引っ越すと、何が起きると言われているのか

一般には、天中殺の期間に新しく始めたことは思うように運ばない、あるいは意に反した方向へ動かされると言われます。引越しは、結婚・転職・独立・家の購入と並んで、この期間に避けるべき行為の一覧に必ず入ります。どれもやり直しにコストがかかる、後戻りしにくい決定です。

一方で、同じ空亡を扱う四柱推命では、本来の意味は「その時期は吉も凶も力が弱い」です。禁止ではなく、作用が弱まるという読み方です。「2年間なにも始めるな」という強い解釈は、日本で広まった天中殺・大殺界の系統に由来します。同じ2支から、方向の違う読みが出ています。呼び名と流派の対応は天中殺と大殺界の違いは何かで整理しました。

どちらの読みにも、統計で確かめた裏づけはありません。この一覧がいつどの文献で確定したのかも、一次資料では示せません(経緯は天中殺という言葉の来歴)。Cloud Palette も、天中殺が引越しの結果を左右するとは主張しません。ここで書けるのは「そう言われてきた」という中身だけです。裏づけの話は方位や九星に統計的な裏づけはあるのかにまとめてあります。

どれくらいの期間、動けなくなるのか

年天中殺に当たらない人でも、年・月・日のすべてを避けると1年のうち108〜114日が動けない日になります。月天中殺が年に2か月、日天中殺が12日ごとに2日あり、重なりを除いてもこれだけ残るためです。

実際に数えました。空亡の6通りについて、2026年と2027年の毎日を、サイトの判定(日本時間の正午、東京の経度)で引いています。「厳格」「年天中殺は除く」「日のみ」は、Cloud Palette の天中殺の扱いの設定の名前です。

空亡2026年 厳格年天中殺は除く日のみ2027年 厳格年天中殺は除く日のみ
子丑111日111日62日108日108日60日
寅卯112日112日62日110日110日60日
辰巳140日112日60日114日114日62日
午未337日113日60日365日114日62日
申酉112日112日60日112日112日61日
戌亥110日110日61日110日110日60日

読み方は3つです。

  1. 年天中殺に当たらない人は、どの空亡でもほぼ同じです。厳格で年に3割、日だけなら6分の1ほどです
  2. 午未の人だけが桁違いです。2026年は立春から年天中殺に入り、2027年は365日すべてが動けない日になります
  3. 辰巳の人は2026年の最初の34日が年天中殺の残りで、そのぶん2026年だけ多くなっています

設定をどれにするかで、同じ人の同じ年が「ほとんど動けない」にも「6分の1だけ避ければよい」にもなります。どれが正しいかを決める上位の基準はありません。5つの設定の中身と選び方は天中殺と吉方位は何が違うかに書きました。

年天中殺はいつ来るのか

年天中殺は、12年に一度、2年続けて来ます。空亡の2支がその年の十二支に当たる年です。年の区切りは1月1日ではなく立春です。

空亡年天中殺の期間(サイトの判定)
辰巳2024年2月5日〜2026年2月3日
午未2026年2月4日〜2028年2月4日
申酉2028年2月5日〜2030年2月3日
戌亥2030年2月4日〜2032年2月4日
子丑2032年2月5日〜2034年2月3日
寅卯2034年2月4日〜2036年2月4日

サイトは1日の判定を日本時間の正午で行います。立春が午後に来る年(2028年・2032年・2036年)は、2月4日がまだ前の年の扱いになります。表の日付が年によって4日だったり5日だったりするのはこのためです。

自分の空亡は、生まれた日の干支(日柱)から決まります。生年月日を入れれば引越しの日取りを選ぶや引越し時期を分析するが出します。

天中殺の間に引っ越してしまったら、どうすればいいのか

移ってしまった判定を取り消す計算はありません。過去の引越しを「無かったこと」にする規則は、このサイトの判定にはありません。次に動くときは、いつもどおり新しい住まいを起点に方位と時期を判定します。

天中殺は方位ではなく時期の話なので、「どちらへ動いたか」は関係しません。方位の凶を重ねて気にしているなら、そちらは凶方位へ引っ越してしまったあとに読む話と次の移動で挽回できるのかに分けて書きました。

期間は必ず終わります。年天中殺でも2年、月天中殺なら2か月です。次に動ける日がいつかは、日取りの画面で正確に出せます。

転勤など、自分で決められない引越しはどう扱うのか

多くの流派が、自分の意思による移動と他動的な移動(転勤、会社の寮の入れ替え、立ち退きなど)を分けて考え、後者は天中殺の影響を受けないとします。ただし、その線引きを決める計算はありません。干支の計算に「動機」を入れる欄が無いからです。

Cloud Palette では、引越しを「やむを得ない移動」として登録すると、天中殺の期間でも移転不可にしません。そのかわり、その期間の吉凶を弱めて見積もります。

どうしても期間中に動くなら

選べるものが2つあります。

  • 設定を、自分が拠っている流派に合わせる。年まで見ない流派なら「年天中殺は除く」にすると、午未の人でも2027年に251日の動ける日が戻ります(365日から月・日の114日を引いた数です)
  • 方位は別に確かめる。天中殺を外しても、五黄殺・暗剣殺などの方位の凶は残ります(五黄殺と暗剣殺とはどの方位か)

候補を比べている途中で設定を変えないことも大事です。変えると、前に見た候補と後から見た候補を同じ条件で比べられなくなります。

自分の場合を確かめる

注記

天中殺・空亡は算命学・四柱推命の考え方で、九星気学にはありません。Cloud Palette はこの2つの体系を重ねて扱っており、それはサイト独自のモデルです。どちらも伝統的な占術上の考え方であり、効果が科学的に確認されたものではありません。日数は2026年9月時点の判定エンジンで数えたもので、判定の仕様が変われば変わります。

自分の場合はどうかを、同じ基準で確かめる

この記事で説明している判定は、サイト内の道具と同じ計算で出しています。生年月日と今住んでいる場所を一度入れれば、どの道具も同じ設定を読みます。

判定の考え方と出典、何を保証していないかはこのサイトについてに書いています。

記事の内容について、自分の場合はどうだったかを書いてください。実際に動いたあとどうだったかまで書けると、同じことで迷っている人の判断材料になります。