引越しの考え方 約7分

引越しの日取りとは。何を見て、どの順に決めるのか

日取りは、何かをする日を前もって決めることです。引越しでは、誰にとっても同じ暦注(六曜・天赦日・一粒万倍日・土用)と、人によって変わる方位(九星気学)、そして退去日や業者の空きといった生活の都合の3つを見ます。2026年10月〜2027年3月の「引越しに向く日」が月に何日あり、そのうち土日が何日かを数え、決める順序を手順にしました。

先に結論

日取りは、何かをする日を前もって決めること、また決めたその日のことです。引越しの日取りでは、性質の違う 3 つのものを見ます。

  • 暦注(六曜・天赦日・一粒万倍日・土用): 日付だけで決まり、誰にとっても同じです
  • 方位(九星気学の年盤・月盤・日盤、天中殺): 生年月日と出発地で変わり、人によって違います
  • 生活の都合(退去日・入居日・仕事・引越し業者の空きと料金): 暦とは関係なく動かせないことがあります

このサイトの考え方では、決める順序は 方位 → 方位の段階が高い日 → 同じ段階の中で暦注 です。日の吉は方位の凶を消さないとされるためです。

暦注だけで選んだ「引越しに向く日」は、2026 年 10 月〜2027 年 3 月で月に 3〜9 日、そのうち土日は月に 1〜4 日しかありません。土日に限ると候補がかなり減るので、平日も含めて考えると選びやすくなります。

「日取り」とは何か

日取りは、行事や用事をする日を選んで決めること、また決めた日のことです。結婚式・地鎮祭・引越しなど、昔から「日を選ぶ」とされてきた行事でよく使われる言葉です。

引越しで日取りが気にされるのは、暦に日ごとの吉凶が書かれていて(暦注)、さらに九星気学ではどの方位へ動くかの吉凶が日によって変わるとされるからです。ここでは、その両方と、暦とは別の現実の都合を分けて整理します。

引越しの日取りでは、何を見るのか

見るものは大きく 3 種類で、性質がまったく違います。

種類例誰にとっても同じかこのサイトで扱うか
暦注六曜(大安・仏滅・赤口など)、天赦日、一粒万倍日、土用同じ扱う(引越しの日取りを選ぶ)
方位五黄殺・暗剣殺・歳破・本命殺・本命的殺(年盤・月盤・日盤)生年月日と出発地で変わる扱う(S〜X の段階)
天中殺年・月・日の天中殺生年月日で変わる扱う(扱い方は設定で選ぶ)
ほかの暦注不成就日・三隣亡など同じ扱っていない
生活の都合退去日・入居日・仕事・業者の空きと料金人による扱っていない

暦注は誰にとっても同じなので、日付の一覧として前もって作れます。方位と天中殺は人によって違うので、生年月日と出発地を入れないと答えが出ません。この違いが、日取りを考えるときの順序に効いてきます。

三隣亡はもともと建築(棟上げなど)の暦注として説明されることが多く、不成就日も含めて、このサイトの計算には入れていません。気にする場合は、暦や暦注の一覧で別に確かめてください。

暦の上で避けられる日は、どれくらいあるのか

このサイトの「引越しに向く日」は、次の規則で選んでいます(詳しくは天赦日・一粒万倍日は引越しの日取りにどう関係するのか)。

  1. 六曜が仏滅・赤口の日を外す
  2. 土用の期間を外す(土の気が休むとされる間日は残す)
  3. 残った日のうち、大安か、天赦日・一粒万倍日が重なる日を挙げる

規則 1 と 2 で外れる日数を、2026 年 10 月から 2027 年 3 月まで数えると次のとおりです。

月仏滅・赤口の日土用の日(間日を除く)
2026 年 10 月12 日9 日
2026 年 11 月10 日5 日
2026 年 12 月9 日0 日
2027 年 1 月11 日12 日
2027 年 2 月9 日3 日
2027 年 3 月11 日0 日

仏滅・赤口だけで月の 3 分の 1 ほどが外れます。土用は年に 4 回、立春・立夏・立秋・立冬の前のおよそ 18 日間で、土用に入る月は候補がさらに減ります。土用と、方位の凶である土用殺の違いは土用と土用殺は何が違う?に書きました。

2026年10月〜2027年3月の「引越しに向く日」は何日あるのか

上の規則で選んだ日数と、そのうち土曜・日曜に当たる日です。日付は月ごとの頁に載せています。

月引越しに向く日うち土日頁
2026 年 10 月7 日2 日2026年10月
2026 年 11 月9 日4 日2026年11月
2026 年 12 月7 日1 日2026年12月
2027 年 1 月3 日2 日2027年1月
2027 年 2 月6 日2 日2027年2月
2027 年 3 月8 日1 日2027年3月

土日に限ると、月に 1〜4 日です。2027 年 1 月は土用(1 月 17 日から)が重なり、月全体でも 3 日しかありません。暦注を気にしつつ土日に動きたい場合は、早めに日付を押さえるか、平日も候補に入れるほうが現実的です。

この一覧には、方位も天中殺も入っていません。日付だけの一覧なので、その日にどの方位へ動くかは別に確かめる必要があります。

方位と日取りは、どちらを先に決めるのか

九星気学の説明では、方位を先に決めるのが一般的です。大安や天赦日は「日そのものの吉」で、五黄殺や本命殺のような方位の凶を打ち消さないとされるためです。天赦日に五黄殺の方位へ動いても、五黄殺は五黄殺のままと考えます。

方位の吉凶は、年盤(立春で切り替わる)、月盤(節入りで切り替わる)、日盤(毎日切り替わる)の 3 枚の盤で決まります。3 枚とも吉が重なる方位を、このサイトでは「三盤吉(S)」と呼んでいます。引越しの日取りを選ぶでは、日の一覧の各行から、その日の三盤を重ねた方位盤を開けます。どの方位が 3 枚とも吉に抜けているかを、立体で確かめられます。

方位と時期のどちらを重く見るかを、ほかの考え方と並べて構造から見た記事は予定説・風水・奇門遁甲と並べると、引越しは方位と時期のどちらで決まるのかにあります。

「引越しの日」は、どの日を指すのか

契約日・鍵の受け取り・荷物の搬入・最初に泊まる日がばらばらだと、どの日で日取りを考えるかが問題になります。九星気学の方位では、本人が新しい住まいで寝泊まりを始めた日とする説明が多く見られます。

一方で、契約日を大安に合わせるといった選び方は、方位とは別の「日そのものの吉」の話です。どの日をどう扱うかは引越しの方位は、契約日・鍵の受け取り・荷物の搬入のどれで決まるのかにまとめました。

日取りはどう決めればよいか

迷ったときは、動かせないものから順に決めていくと整理しやすくなります。

  1. 動ける期間を書き出す: 退去日・入居日・仕事の都合から、引越しができる期間を決める
  2. 方位を決める: いまの住まいから見て、年盤・月盤で凶に当たらない方位を本命星と吉方位の早見表や方位で街を探すで確かめる
  3. 方位の段階が高い日を絞る: 動ける期間の中で、引越し時期を分析するを使って段階(S〜X)の高い日を選ぶ
  4. 同じ段階の中で暦注を見る: 候補が複数あれば、大安・天赦日・一粒万倍日の日を月ごとの一覧で選ぶ
  5. 業者の空きと料金で決める: 最後に見積もりを取り、空きと費用で 1 日に決める

暦注を先に決めてから方位を合わせようとすると、順序が逆になり、天赦日に合わせるために方位の凶を飲む、ということが起こりがちです。

暦と生活の都合が合わないときは、どうするか

引き渡し日や退去日のように、日付を選べないこともよくあります。その場合は次のように考える説明が一般的です。

  • 方位が凶で、日付も動かせない: 方位を変えられないなら、無理に暦注に合わせても方位の凶は消えないとされます。どう考えるかは年盤が1年塞ぐとき、日取りをどう考えるかと凶方位へ引っ越してしまったあとに読む話に書きました
  • 方位は吉で、暦注が仏滅などに当たる: 六曜は江戸時代に広まった比較的新しい暦注で、重く見ない立場もあります。方位の段階が高いなら、そちらを優先する考え方が一般的です
  • 土日しか動けない: 上の表のとおり、土日の「向く日」は月に数日です。数か月先まで見て、早めに業者を押さえると選べる日が増えます

引越し業者は、3 月下旬から 4 月上旬の繁忙期に料金が上がり、希望日に予約が取れないことがあります。土日や月末も混みやすいとされます。暦に合わせて費用が大きく変わるなら、その差も判断の材料に入れてください。

注記

六曜・天赦日・一粒万倍日・土用・九星気学は伝統的な暦の解釈であり、効果が科学的に確認されたものではありません。決まり方が機械的であることはなぜ「時」に吉凶が決まると考えたのかに書きました。どの暦注を重く見るかは流派や個人で分かれます。

この記事の日数は、このサイトの暦の計算(六曜・天赦日・一粒万倍日・土用)を 2026 年 10 月から 2027 年 3 月まで回した結果です。Cloud Palette の判定は計算条件を整理する道具であり、将来の出来事を保証するものではありません。家賃、災害リスク、契約条件、通勤、家族の合意は、暦の判定とは別に確認が必要です。

自分の場合はどうかを、同じ基準で確かめる

この記事で説明している判定は、サイト内の道具と同じ計算で出しています。生年月日と今住んでいる場所を一度入れれば、どの道具も同じ設定を読みます。

判定の考え方と出典、何を保証していないかはこのサイトについてに書いています。

記事の内容について、自分の場合はどうだったかを書いてください。実際に動いたあとどうだったかまで書けると、同じことで迷っている人の判断材料になります。