土用と土用殺は何が違う? 期間の注意と方位の凶を分けて考える
土用は年に4回ある約18日間の「時期」、土用殺はその期間に塞がるとされる「1つの方位」です。間日の扱い、五黄殺との違い、Cloud Paletteでの表示の分け方を解説します。

先に結論
土用は「いつ動くか」に関わる期間、土用殺は「その期間にどの方位が塞がるか」という方位の話です。
名前が似ているため同じものとして語られがちですが、効き方が違います。土用は期間そのものへの注意で、方位を選び直しても期間は変わりません。土用殺は特定の1方位だけに掛かるので、方位を変えれば避けられます。
土用とは何か
土用は、暦の上で五行の「土」の気が強まるとされる期間です。立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ直前、およそ18日間ずつ、年に4回あります。合計するとおよそ72日、1年の約2割が土用です。
「土用の丑の日」で夏の土用だけが有名ですが、春・秋・冬にもあります。伝統的には、この期間に土を動かすこと(基礎工事、造園、井戸掘りなど)や、転居のような大きな移動を避けるとされてきました。
Cloud Paletteでは、土用の期間を節気の日付ではなく太陽黄経で求めています。春土用は太陽黄経27度から45度、夏は117度から135度、秋は207度から225度、冬は297度から315度です。市販の暦とは日付が1日前後することがあります。
間日(まび)という例外
土用の中にも「この日は土の気が休む」とされる間日があります。日の十二支で決まり、季節ごとに異なります。
| 土用 | 間日となる日の十二支 |
|---|---|
| 春土用 | 巳・午・酉 |
| 夏土用 | 卯・辰・申 |
| 秋土用 | 未・酉・亥 |
| 冬土用 | 寅・卯・巳 |
Cloud Paletteの判定も間日は「土用の注意の対象外」として扱い、間日には土用殺も掛けません。土用の約18日間のうち、間日は3〜6日(多くの年で4〜5日)あります。
土用殺とは何か
土用殺は、それぞれの土用の期間中に塞がるとされる1つの方位です。
| 土用 | 土用殺の方位 |
|---|---|
| 春土用(立夏の前) | 南東 |
| 夏土用(立秋の前) | 南西 |
| 秋土用(立冬の前) | 北西 |
| 冬土用(立春の前) | 北東 |
土用そのものが「期間全体への薄い注意」だとすると、土用殺は「その期間、この方位だけは強く避けるとされる」という濃い注意です。四隅(南東・南西・北西・北東)が季節順に塞がっていく形になっています。
五黄殺と混同しやすい
九星気学の五黄殺は、方位盤の上で五黄土星が回っている方位を大凶とする考え方です。五黄殺と暗剣殺がどう決まり、年ごとにどこへ動くかは五黄殺と暗剣殺とはどの方位かにまとめてあります。土用殺と五黄殺はどちらも「方位の大凶」ですが、決まり方が違います。
| 観点 | 五黄殺 | 土用殺 |
|---|---|---|
| 何で決まるか | 年盤・月盤・日盤の星の配置 | 土用の期間かどうか |
| 続く長さ | その盤の周期(年・月・日) | 土用の約18日間 |
| 誰にとっても同じか | 同じ(盤で決まる) | 同じ(暦で決まる) |
| 例外 | なし | 間日は対象外 |
Cloud Paletteの内部では、土用殺の方位は最終判定として五黄殺と同じ扱い(大凶)に倒しています。ただし理由の表示は別の言葉にしています。以前は土用殺の方位が「五黄殺」と表示される画面が残っていましたが、現在は引越しの日取りを選ぶ・地図の方位表示・方位で街を探す・移住先を比較するのいずれでも「土用殺」または「土用の期間」と区別して表示します。
「土用の期間」と「土用殺」の表示の違い
Cloud Paletteでは、この2つを別の場所に出しています。
- 土用の期間 — 日付そのものへの注意。時期の分析やカレンダーで、その日のスコアを下げる理由として表示します。方位を変えても消えません
- 土用殺 — 方位への注意。その方位の判定として表示します。別の方位を選べば掛かりません
間日を除けば、期間中は必ずどこか1方位が土用殺です。ただし塞がるのは1方位だけなので、「候補の方位が土用殺に当たっていない」ことは普通にあります。期間の注意と方位の注意を分けて確認すると、選択肢を狭めすぎずに済みます。
引越しの計画でどう使うか
- まず候補日が土用の期間かどうかを引越し時期を分析するで確認する
- 期間中なら、間日に当たる日がないかを見る
- 移動の方位が土用殺(その季節の四隅の1方位)に当たっていないかを確認する
- どうしても期間・方位が重なる場合は、日程を土用明けへずらせないか比較する
- 候補日が絞れたら、天赦日・一粒万倍日が重なる日を同じ段階の中で選ぶ理由として使う
土用や土用殺は伝統的な暦の解釈であり、効果が科学的に確認されたものではありません。また流派によって間日の扱いや土用殺そのものを使うかどうかに差があります。Cloud Paletteの判定は計算条件を整理する道具であり、将来の出来事を保証するものではありません。
方位や暦とは別に確認すること
家賃、災害リスク、契約条件、通勤時間、医療・教育環境、家族の合意は、暦の判定とは無関係に必要な確認です。土用を避けられても、これらが不適切ならよい引越しとは限りません。
自分の場合はどうかを、同じ基準で確かめる
この記事で説明している判定は、サイト内の道具と同じ計算で出しています。生年月日と今住んでいる場所を一度入れれば、どの道具も同じ設定を読みます。
- 引越しの日取りを選ぶ移転や契約に適した日を導出するカレンダー。九星気学の方位盤、六曜、天赦日・一粒万倍日、天中殺の期間を突き合わせる。
- 方位で街を探す今住んでいる場所から見た八方位の吉凶と、それぞれの方位にある市区町村の家賃の水準・空き家率(e-Stat)を並べる。物件の掲載は出さない。
- 引越し時期を分析する過去から未来までの全日を、方位ごとに 6 段階で格付けして一望する。カレンダーヒートマップ・段階の構成比・窓の長さと間隔・平年比から、いつ動くのが最善かを決める。
判定の考え方と出典、何を保証していないかはこのサイトについてに書いています。