九星気学以外の評価基準。四柱推命・風水・奇門遁甲は何を見ているのか
引越しを評価する体系は九星気学だけではありません。四柱推命・算命学・風水・奇門遁甲・ヴァーストゥが、それぞれ何を入力にして何を答えるのかを一覧にし、答えが食い違う理由と、併用するときの注意を整理します。
先に結論
引越しを占いの側から評価する体系は、九星気学のほかにもいくつもあります。そして体系ごとに、入力も、答える問いも違います。
| 体系 | 主な入力 | 何を答えるか |
|---|---|---|
| 九星気学 | 生年月日・方位・時期 | どの方位へ動くと良いか |
| 四柱推命 | 生年月日時 | いつが良いか、運の巡り |
| 算命学 | 生年月日 | 時期(天中殺はここから) |
| 風水 | 土地・建物の形と向き | どの場所・間取りが良いか |
| 奇門遁甲 | 時刻・方位 | いつどちらへ短期で動くか |
| ヴァーストゥ | 建物の設計と向き | どう建てる・住むか |
同じ「引越しの占い」に見えて、答えている問いが違います。だから体系をまたいで答えが食い違っても、矛盾ではありません。
いちばん大きな分かれ目 — 人を見るか、場所を見るか
上の表を割り直すと、分かれ目は 1 本です。
- 人を見る体系 — 九星気学・四柱推命・算命学。生年月日が入力で、同じ部屋でも人によって答えが変わる
- 場所を見る体系 — 風水・ヴァーストゥ。土地と建物が入力で、誰が住むかに関わらず答えが決まる(流派により住む人を加味する規則もある)
奇門遁甲はその中間で、時刻と方位の盤を使い、数時間〜数日の短期の行動を見るのが伝統的な使い方です。
この分かれ目を知っておくと、たとえば「風水では良い部屋なのに、九星気学では凶方位」という状況が普通に起こり得ることが分かります。片方は場所を評価し、片方はあなたの移動を評価しているので、答えの単位からして別物です。
併用するときの注意
複数の体系を突き合わせて「総合点」を出したくなりますが、注意が 2 つあります。
1 つ目。体系をまたぐ合算には、伝統的な根拠がありません。九星気学の吉方位と風水の間取り評価を足し算する規則は、どの古典にも書かれていません。組み合わせはどれも、組み合わせた人の発明です。Cloud Palette が方位と天中殺を一つの画面に出しているのもサイト独自のモデルであり、その旨を天中殺と吉方位は何が違うかに明記しています。
2 つ目。体系を増やすほど、動ける日と方位は狭くなります。それぞれの体系が別々の禁止を持っているので、全部を厳格に守ると候補がほぼ消えます。どれを採ってどれを外すかを先に決めてから物件を見るほうが、途中で基準を変えるより比較が壊れません。
どの体系にも共通していること
並べてみると、共通点も見えてきます。
- 入力から機械的に答えが出る。観測データの統計ではなく、規則の適用である
- 流派で規則が割れる。どの体系にも唯一の正典がない(流派はどれくらいあるのか)
- 効果の統計的な裏づけはない。これは九星気学に限らない(統計的な裏づけはあるのか)
つまり「九星気学よりも当たる体系を探す」という問いの立て方には、判定できる土俵がありません。選ぶ基準になるのは、自分や家族が納得できるか、相談している専門家が何を使っているか、といった体系の外の事情です。
Cloud Palette が使っているもの・いないもの
このサイトの判定は次の通りです。
- 使っている — 方位は九星気学の三盤(年盤・月盤・日盤)。時期は六曜・天赦日・一粒万倍日・土用・天中殺
- 選べる(既定は使わない) — 風水の八宅。生年と性別から本命卦を出し、8 方位の吉凶を見ます。九星気学の点には足し合わせません。並べて表示し、評価に入れるかどうかは利用者が選びます
- 使っていない — 奇門遁甲・ヴァーストゥ。風水のうち間取りや建物の向きを見る部分(巒頭派・玄空飛星)も扱っていません。西洋占星術も判定には混ぜていません(逆行の表示は参考情報で、日の点数には使っていないことを画面に明記しています)
物件を方位で探すと引越し時期を分析するは、この範囲だけで答えを出しています。
風水を後から足した理由と、足し算をしない理由
このサイトは以前「風水は使っていない」と書いていました。利用者の要望で八宅を足しましたが、九星気学の点数に合算する形にはしていません。
理由はこの記事の前半に書いたとおりで、体系をまたぐ合算には伝統的な根拠がないからです。九星気学の吉方位と八宅の吉方位を足したり平均したりする規則は、どの古典にもありません。足せば、どちらの体系の答えでもない数字ができます。
そのため八宅は独立した層として、九星気学の判定の隣に並べて出します。両方が吉と出る方位もあれば、片方だけの方位もあります。食い違うのが普通で、それは前半で説明したとおり、見ているものが違うからです。
既定で「使わない」にしてあるのは、以前と同じ入力で答えが変わる人が出ないようにするためです。
注記
九星気学・四柱推命・算命学・風水・奇門遁甲などは伝統的な考え方であり、効果が科学的に確認されたものではありません。Cloud Palette は計算条件を整理する道具で、将来の出来事を保証するものではありません。方位や時期の判定とは別に、家賃、災害リスク、契約条件、通勤時間、医療・教育環境、家族の合意を必ず確認してください。